最初に
 相棒は赤いあくま・エボルツォーネ(仮)号。装備は去年とほとんど同じです。出発地点から各自ばらばらに分かれて、宿泊地で集合というスタイルも同じ。今回はT氏、K君、僕の3人で日本の最北端、北海道は宗谷岬を目指します。


9/3 -1日目-
1日目 滋賀県近江八幡市〜岐阜県七宋町 道の駅ロック・ガーデンひちそう

 湖岸道路、国道21号そして41号を通り今日の宿泊地、道の駅ロック・ガーデンひちそうへ。全体的に道が良く、まったりと走れます。3人とも出発地が違うのですが、各務原のあたりでK君と合流。T氏はまだ先のほうにいるらしいです。

 眺めの良い日本ラインに差し掛かったとき、アクシデント発生。歩道を走っていたのですが、ガードレールに接触し落車、気付いたら仰向けに倒れてました。怪我は左ひじのかすり傷程度でしたが、自転車を見てびっくり。ハンドルがガードレールに乗り上げていました。へたしたら、指が飛んでいたかも…と冷や汗。K君に先に行ってもらったところでT氏と合流。我々を見つけたのに無視られたらしい。すまん。

 なんだかんだで道の駅に到着しました。道の駅で晩飯の食材探し。旨そうな肉がありましたが、微妙に高いので却下、なんてケチな我々。いえいえ倹約です。晩飯は米を炊き、丼とスープ。ちなみに風呂に入れない日は、ぬれたタオルで体を拭くだけでもかなり違います。道の駅の中に、夜も開放してある休憩所があったので、そこで寝させてもらいました。走行距離は135キロ。


9/4 -2日目-
2日目 岐阜県七宋町〜岐阜県久々野町 道の駅飛騨街道なぎさ

 ひたすら国道41号線を飛騨川に沿って上流へ。途中にある大きな町といえば下呂くらいです。路肩がそれほど広くないのに、交通量は結構あるので注意。ずっと山に囲まれた道で景色はかなりいいです。

飛騨川をバックに
 昨日写真を一枚も撮っていなかったことを思い出し、飛騨川をバックに一枚。41号線の路肩が狭いので、川の反対側の小さい道路を行こうとするも、悲しいことに行き止まり。地図は良く見ましょう。

Pinky:st.
 下呂温泉の足湯で一休み。何か変なものが写っていることにお気付きでしょう。その正体はPinky:st.(ピンキーストリート)。名前は「1号さん」としておきましょう。何を思ったか家から持って来てしまいました。

 途中のコンビニでアイスを食べていたら、釣りのおじさんたちに話しかけられたのですが、北海道まで自転車で行くんです、と言ったらびっくりされてました。そらそうだ、自分でも半信半疑ですもん。

 道の駅に物見やぐらのようなものがあったので、その上で3人並んで寝る。夜中でも物好きな方たちが結構登ってくるのですが、気付いても寝たふりです。向こうも気まずい雰囲気で、そそくさと降りていきます。ちょっと失敗したかも…。本日の走行距離は93キロ。


9/5 -3日目-
3日目 岐阜県久々野町〜岐阜県上宝村 平湯

 日本海側と太平洋側の分水嶺である宮峠(800m)を越え、高山へ。高山からは国道158号線で平湯を目指します。平湯トンネル(海抜約1400m)までの2〜30キロは上り坂で、しかもコンビニも無いので補給には気をつけないといけません。かなりの大雨で萎え萎え。晴れてもキツイ道だとは思いますが。

 実は計画段階ではそこから乗鞍高原にある、日本の道路最高所(2715m)まで行くつもりでしたが、全会一致で無理と判断。いささか無謀な計画だったか…。平湯トンネル内は平湯側へ下り坂で、歩道も無いので平湯から来るのはキツそう。

全体的に雨、そして上り坂ということでカメラ出す気にならず。平湯の温泉で疲れを癒します。走行距離は61キロ。


9/6 -4日目-
4日目 岐阜県上宝村〜長野県松川村 道の駅安曇野松川

 平湯から安房峠(1790m)を越え、松本へ。その後北上し道の駅安曇野松川まで。安房峠はかつて国道158号の最大の難所でしたが、平成9年に安房トンネルが完成しました。ただし自動車専用道路なので自転車は通れません。そのかわりに安房峠を通る車がほとんどいないので、気楽といえば気楽。とはいえ、登りはかなりキツイです。半分くらい登ったところでひざが痛くなってきたので、低いギアでゆるゆる登ります。

安房峠
 到着。1号さんも登場。看板には1780mと書いてますが、実際は1790mだそうです。我ながら良く登ったものだ。

安房峠
 こんな感じのところです。ここまで車は4、5台くらいしか見ませんでした。

 安房峠から下ってしばらくすると、ヘアピンカーブの連続です。車がたくさん通るならあまり通りたくないところですが、ガラガラなので楽しい下り。しかし、安房トンネルと合流すると交通量が増えます。さらに、この道はここから10個くらいのトンネルがあり、通行はヒヤヒヤです。下りなのがせめてもの救いと言ったところでしょうか。途中にはダムの上を国道が走る地点があります。写真とっておけばよかったなぁ。

 山間部を抜け、しばらく走ると松本に到着。今日はいったん松本駅に集合です。みんなでコインランドリーで洗濯した後、一人で松本城を見に行きましたが、その後道に迷ってしまいました。大きな道路から外れるとキビシイです。どうにか復帰し、追い風パワーで道の駅安曇野松川に到着。

 夜中まで騒いでる方々を警戒しつつ眠る。ところで台風が接近してるそうですよ。今日の走行距離は89キロ。


9/7 -5日目-
5日目 長野県松川村〜長野県栄村 道の駅信越さかえ

 今日は台風が一番接近するらしいです。とりあえず長野で集合してその後の方針を決めることに。

 途中で木崎湖の横を通ると、なにやら見たことがある気がする駅が…。このときは確信が持てなかったのですが、木崎湖の周辺はアニメ「おねがい☆ティーチャー」の舞台なのです。ここも写真撮っとけばよかった。ネタになるのに…。ちなみにアニメの舞台になった所を訪れることを、界隈では聖地巡礼と呼びます。図らずも僕も巡礼してしまいましたよ。実際にされている方にリンク。(DAIさん帝国)

松川の夜明け
 台風が近づきつつあった日の夜明け。なかなかきれい。

小田切ダム
 小田切ダムをバックに。そういえば、もう日本海までずっと下りなんですよ。それだけでかなり気楽。

 長野で集合。結局、計画通り行く事になりました。18号線、117号線を通って道の駅信越さかえに到着。台風は夜に通過するとのこと。ここで雨を避けれそうなのは東屋とトイレくらいです。とりあえず東屋で寝て、やばくなったらトイレに避難するつもりでしたが、幸いなことに風が強かっただけで、雨はほとんど降りませんでした。走行距離は134キロ。


9/8 -6日目-
6日目 長野県栄村〜新潟県小千谷市 道の駅ちぢみの里おぢや

 お疲れムードが漂いつつあるので、本日の予定を縮小し温泉がある道の駅ちぢみの里おぢやまで行く事に。

 朝の通学タイムでひとつ発見。ここら辺の高校生はバイク通学が多いようです。坂が多いからでしょうか。うちの高校は免許を持つのも禁止でしたよ。

東屋
 台風の一夜を過ごした東屋。

 道の駅に着くと、先に着いていたT氏から驚愕の事実が! なんと温泉が閉まってます。なんてこった…。かなり早く着いてしまったので昼寝。ここの道の駅は夜も開いているので、中で就寝。走行距離は61キロ。


9/9 -7日目-
7日目 新潟県小千谷市〜新潟県豊栄市 道の駅豊栄

昨日の予定を縮小した影響で今日の予定も変更。道の駅豊栄へ。長岡市にて、滋賀県で別れた国道8号線と再会。なんかすごいなぁ。新潟市からは7号線の脇にある道を走ります。

道の駅豊栄に到着。ここは日本の道の駅の第一号で、かなり大きい所です。今夜はかなり風通しの良い東屋でオヤスミ。ちょっと寒かった。走行距離は98キロ。


9/10 -8日目-
8日目 新潟県豊栄市〜山形県温海町 道の駅あつみ

 本来の予定地に修正。そしてついに日本海のお目見えです。本日の見所は名勝「笹川流れ」。ダイナミックな海岸線です。大型車は7号線に流れるので、345号線は結構まったりと走れます。景色をゆっくりと楽しみましょう。

どんより
 朝一で日本海を見に行く。天気がどんよりして、さびしい雰囲気。

さびしい日本海
 電信柱の上にカラスがいます。タイトルは「さびしい日本海」。

笹川流れ
 笹川流れ。

色々な岩 色々な岩
 面白い形をした色々な岩が、至る所にあって飽きません。

 7号線と合流する勝木という街で温泉に入りました。う〜んサッパリ。

海の女
 ザッパ〜ン!日本海の荒波を見つめる海の女…。ここは鼠ヶ関にある、弁天島と言う地続きの島です。

弁天島
 こんな感じのところです。

 道の駅あつみに到着。鼠ヶ関で仕入れた海の幸、と言うかタコを晩飯に。ちょっと多すぎた気がするのです。ぶつ切り過ぎて食いにくいし。ここも道の駅の中で寝られる場所がありました。走行距離は98キロ。


9/11 -9日目-
9日目 山形県温海町〜山形県戸沢村 道の駅とざわ

 7号線に沿って鶴岡まで行きコインランドリーで洗濯。そこからは西に最上川をさかのぼり道の駅とざわへ。鶴岡からは345号線で行くつもりだったのですが、なぜか盛大に勘違いして7号線を北上し、酒田市まで行ってしまいました。気付いたのは7号線と最上川が交差する地点。その時点で予定プラス20キロ確定です。こんな恥ずかしい間違いを2人に知られてなるものか、と強風の吹く庄内平野を必死に走り、いよいよ山間部にさしかかろうと言うときに2人に追いつきました。2人とも今日の風はきつい、と言ってました。僕はそれにプラス20キロ走ってきたんだよ、と口には出さない。

日本海の夜明け
 日本海の夜明け

 最上峡は日本三大急流のひとつで川くだりが有名です。結構な上りを覚悟していたのですが、思ったほどではなく肩透かし。景色はかなりきれいでした。

コレは…
 道の駅とざわに到着。戸沢村は韓国と交流があるようで、道の駅の建物も韓国風です。中のみやげ物もキムチとか、ヨンさまグッズでいっぱい。そこで見つけたのがコレ。コレはアレですね、Nitro+の“Hello,world.”に出てきた北条千絵梨ですね。許可を取ってるようには見えませんが、それにしてもなぜこのチョイスなのか…

 芝生の上にシュラフで寝たのですが、起きたら朝露でシュラフは濡れ濡れでした。冷静に考えたら当然ですね。失敗。本日の走行距離は94キロ


9/12 -10日目-
10日目 山形県戸沢村〜秋田県中仙町 道の駅なかせん

 新庄市に出た後はひたすら羽州街道である国道13号線を北上します。大曲からは105号線で道の駅なかせんへ。秋田との県境付近はアップダウンが多い道。主寝坂トンネルは非常に狭く、歩道も無いので怖い。しかし、現在はきれいで広いトンネルが出来ているらしいです。

雄勝トンネル内
 雄勝トンネル内にある県境。こっちはちゃんとした歩道がありました。

その後の13号線は基本的に快適でした。そして道の駅なかせんに到着。携帯にきていたT氏のメールによると、タイヤがパンクしたため到着がかなり遅れるとのこと。その間にK君と2、3キロ先のジャスコで晩飯の食材を買い、戻ってくるとT氏が到着していました。話を聞くと、パンクを直していたら親切な方がいて、その方の家でご飯食べてたらしいです。なんて親切な方なんだ。

晩飯を食べた後、近くにある温泉へ。温泉の中でおじいさんに話しかけられたのですが…おじいさん、方言で言われてもぜんぜん分かりませんってば。適当に相槌を打っていました。ごめんなさい。本日の走行距離は135キロ。


9/13 -11日目-
11日目 秋田県中仙町〜秋田県鹿角市 道の駅かづの

 今日は341号線を北上し道の駅かづのへ。まずは田沢湖を目指しますが、いきなりの上りで萎え。気分が乗らなかったので田沢湖も通過。しかし、他の2人が言うには、辰子像が面白かったらしいです。調べてみるとなるほど。ちょっと後悔。しかしこの後、下調べをちゃんとしていなかった我々に、思いも寄らぬ怪物が襲い掛かるのです。

 田沢湖を通過した後は八幡平へ。確かに地図には「緑あふれる山岳ルート」とかいてありましたが、そんなにたいしたことは無いだろう、一番高いところも名無しの峠だし、となめていたのですが甘い考え。約50キロの間補給ポイントが無く上り坂が続く、個人的には平湯峠や安房峠よりもきつい道です。よく地図を見ると名無しの峠の標高が約1000mであることが分かるし、帰って調べると八幡平は百名山のひとつなのでした。

 しかも今日は見事な晴れ。汗をダラダラ流しながら立ち漕ぎをしていると、前に車が止まり、おじさんが出てきました。何事かと思っていると、冷たい麦茶と梨を頂けるとのこと。うわ〜、ありがとうございます。元気が少し出てきましたよ。

 名無しの峠を越えると後は快適な下り。車もあまり通らないのでかなりスピードが出せますが、ヘタレなので50km/hが限度です。そのまま道の駅かづのに到着。今日の行程があまりにきつかったので、写真を撮る余裕もありませんでした。景色はかなり良かったのですが。峠くらいは撮っとけば良かったな。夕方前から雨が降り始めました。結構きわどいタイミングだったかも。本日の走行距離は112キロ。


9/14 -12日目-
12日目 秋田県鹿角市〜青森県七戸町 道の駅しちのへ

 103号線で十和田湖へ。そこからは102号線で十和田市に出た後、4号線を北上し道の駅しちのへに。十和田湖はカルデラ湖なので、またもや上りです。昨日に比べたら楽なもんですが。発荷峠から少し下ったところにある展望台で一休み。曇ってるし、風もあるせいか少し肌寒さを感じます。北へ来たことを実感。

十和田湖

十和田湖

十和田湖

瀑布街道
 十和田湖から102号線で太平洋方面へ。てっきり上りがまたあるのかと思っていたのですが、ここからは緑豊かな奥入瀬渓流に沿って、ゆるやかな下り道。この道は瀑布街道と呼ばれるだけあって、たくさんの滝を見ることが出来ます。今まで通った道の中で、かなり上位に入る楽しい道と言えるでしょう。おすすめ。

 十和田市からは4号線。意外にアップダウンが多いです。そして道の駅しちのへ到着。晩飯を食べた後温泉に入りました。東北は温泉が多いし、何より安いのが良いです。今夜も建物の外の屋根の下で、シュラフに入って寝ました。走行距離は105キロ。


9/15 -13日目-
13日目 青森県七戸町〜青森県大畑町 

 野辺地でアップダウンの多い4号線ともお別れ。279号線で下北半島を北上し大畑町へ。野辺地からむつまでの道は海の見える快走路かと思っていたのですが、松林に囲まれていたり、路肩が狭いわりに車がそれなりに走っていたりと、イメージと違ってちょっとがっかり。むつでいったん集合し、洗濯。

 その後、本州最北端の一歩手前にある町、大畑に到着。公園で完全に野宿です。ここでいよいよテント登場。屋根があるとやっぱり安心感があります。本日の走行距離は100キロ。


9/16 -14日目-
14日目 青森県大畑町〜北海道七飯町 大中山駅

 ついに本州最北端の大間岬へ。そしてフェリーで函館に上陸です。3人で五稜郭の中をしばらく歩いた後、ラッキーピエロというハンバーガーショップで食事。GLAYによって有名になったらしいです。うまい!そして、各自で函館を観光し大中山駅に集合することに。

北海道が見えます
 右側にうっすらと北海道が見えます。

ここ本州最北端の地 1号さんも登場
 ここ本州最北端の地。見せ場と言うことで、やはり1号さんも登場。

弁天島
 弁天島が見えています。しかし、ここまで来ただけでもすごい達成感ですよ。

フェリー出航
 さらば〜 本州よ〜 フェリー出航。カッコつけた後は中で爆睡。約1時間40分で函館に到着。

金森倉庫
 函館に上陸後、しばらく散策。港にある金森倉庫という赤レンガの倉庫です。凄くいい雰囲気じゃないですか。その後携帯でアニメイトの位置を検索し、Pinky:st.のキーホルダーをゲット。NGワード:函館まで来て何やってんの。

 今日の宿泊地は函館の少し北にある大中山駅。とはいえ、良い場所が見つからないので、とりあえずお風呂に入りました。結局、駅の駐車場の隅っこにテントを張って寝ることに。怪しまれただろうなぁ。走行距離は73キロ。


9/17 -15日目-
15日目 北海道七飯町〜北海道長万部町 静狩駅

 5号線で海岸沿いに長万部へ。そこからは引き続き海岸沿いを230号線で静狩まで。道内屈指のリゾート地、大沼の景色を楽しみにしていたのですが、濃い霧が発生したため何も見えませんでした。悲しい…。5号線は交通量は多いですが、路肩がある程度広いので、走りやすい道の部類に入るでしょう。長万部に入ったところで雨が降ってきました。ここから静狩は近いので、陸橋の下でゆっくり雨宿りすることにしました。ついでに、帰りの苫小牧から敦賀までのフェリーを予約。

ゴール前に陣取る
 雨がやみ、長万部駅で2人と合流。ここはちょうどツール・ド・北海道というレースのゴールになっているらしいです。3人でゴール前に陣取りました。

そして
 そして…

ゴール
 ゴール!!凄い早さでした。

 そして静狩駅に到着。小さな町の商店を探し、食材を購入。駅には水が無いので、水も分けてもらいました。今日も駅の横にテントを張って寝ましたが、今日は多分怪しまれなかったと思います。何故なら、人があまりにもいないから。走行距離は110キロ。


9/18 -16日目-
16日目 北海道長万部町〜北海道札幌市

 今日はずっと230号線で中山峠まで行く予定。静狩峠、礼文華峠を越えて豊浦へ。今日の行程はアップダウンが多いです。豊浦からは洞爺湖の脇を抜けて内陸部へ向かいます。寄り道して洞爺湖のふもとまで行くことも考えましたが、戻ってくるには結構な上りがあるのでパス。

 喜茂別からは中山峠への上りがスタート。しかし曇りだったので、思ったより体力を消耗せずに中山峠に着きました。晴れたら中山峠からは羊蹄山が見えるらしいのですが、あいにく曇りで何も見えません。残念。

 今日の夜から雨が降るらしいということで、明日の朝にここを下るのは危ないので、今日のうちに札幌まで行ってしまうことに。中山峠は交通量がかなり多く、また路肩のマンホールのふたらしき物による段差もあり、かなり気を使います。

 そして札幌市街まで下りて来ました。さすが大都市と言いたいところですが、こういうところはあまり走りたくないのです。信号が多い、歩道は人が多い、道路は路駐してる車でいっぱい、ということで中心部は特にうんざり。東京もすごく走りにくい所でした。さて、この頃からフロントの方から何か音がしていたのですが、原因が判明するのはまた明日のこと。

 札幌駅で待ち合わせ、その後おなじみのラーメンを食べに行きました。K君は友人の家に泊めてもらうそうです。T氏と僕は寝床を求めてさまよい、結局豊平川にかかる橋の下にテントを張って寝ることに。しかし橋の下でも雨を避けられず、テントは水浸し。大失敗だ…。本日の走行距離は150キロ。


9/19 -17日目-
17日目 北海道札幌市〜北海道滝川市 道の駅たきかわ

 江別から国道12号線で北上、道の駅たきかわへ。T氏は先に出発してしまいましたが、雨に濡れたテントを少しでも乾かそうとがんばります。結局あきらめて出発。なぜかペースが上がらず、ゆっくり走っていると岩見沢の手前でK君と出会い、一休み。

 休憩したらペースが上がり快走。しかし、岩見沢市街でフロントタイヤにガラスが刺さり、パンクしてしまいました。でも慌てません。ガラスを取り除き、チューブを交換、そして空気を入れるところで、とんでもないことに気付いてしまいました。サイドバックをつけるためのフロントキャリアのフレームが、なんと折れてしまっているのです。

折れていた箇所
 矢印が折れていた箇所です。さすがにコレには慌てて、コンビニでホームセンターの場所を聞き、針金とビニールテープを購入。まず折れたところを支えるために針金で補強し、ビニールテープで固めました。とりあえず稚内までもつことを願います。

 修理が終わったら滝川まで必死に走行。美唄からは直線道路日本一(29.2km)ですが、単調でキツイだけでした…。夕方前にどうにか到着。走行距離は96キロ。


9/20 -18日目-
18日目 北海道滝川市〜北海道風連町 風連駅

 12号線で旭川へ。その後は40号線を北上し、士別でいったん集合。旭川でまたアニメイトに寄るつもりなので、開店時間に合わせてゆっくりと走ります。旭川市に入ってから市街地までにある、石狩川の渓谷を走る道はしっかりとしているので楽しく走れます。

 旭川を出た後は40号線。特に何も無く士別に到着してしまいました。今日は風連駅まで行く事に決め、T氏は近くにある羊と雲の丘という所に寄るために先に出発。しばらく待ってK君と合流し、2人で風連を目指します。何故か30km/h以上のハイペースで、あっという間に風連駅に。

新メンバー加入
 風連駅にて。旭川出身の新メンバー加入。名前は「2号さん」。

 駅の外で晩飯を作り、その後外にあるトイレで皿洗いを終え、駅の中でくつろいでいると、お巡りさん登場。怪しい人がいると通報があったらしいです。そりゃ怪しいよなぁ、苦笑い。免許証を見せ、事情を話すと「気をつけて。」と言ってお巡りさんは帰っていきました。ご苦労様です。本日の走行距離は119キロ。


9/21 -19日目-
19日目北海道風連町〜北海道中頓別町 道の駅ピンネシリ

 音威子府まで40号線を北上。音威子府からは275号線で道の駅ピンネシリへ。

牧場
 途中にあった牧場で。牛の気を引くためにがんばりました。

道の駅ピンネシリの向かい側にある温泉でくつろぎ、道の駅で洗濯した後、我々は強敵に挑む…

チャリダーメン
 一部の方々にはとても有名なマウントピンネにて。T氏が注文したチャリダーメン(700円)…。もやしを中心とする野菜がてんこ盛り。上に乗ってるのは大量のにんにく。

味噌ラーメン
 僕が注文したのは味噌ラーメン(700円)。コレも結構量多いんです。ちなみにどっちもどんぶりはすり鉢です。

比較
 比較してみましょう。ど〜ん。

ギブ
 T氏ここでギブ。食っても食っても麺にたどり着かないらしい。しかし、ちゃっかり食後のメロンは食う。

マウントピンネ
 強敵だぜ!!マウントピンネは道の駅の横にあります。ぜひお立ち寄りを。

 道の駅ピンネシリにはキャンプ場があるので、そこでテントを張って就寝。明日はついに最終日です。走行距離は90キロ。


9/22 -20日目-
20日目 北海道中頓別町〜北海道稚内市

 いよいよフィナーレ。275号線で浜頓別へ。そして238号線で日本最北端の宗谷岬を目指します。朝起きたらすごい寒さですよ。走っていたら手が凍りそうな寒さです。道路の横にある温度表示を見るとなんと7℃。さすが北海道です。関西ではありえません。軍手しても手が痛い。

クッチャロ湖の湖畔
 浜頓別に到着。クッチャロ湖の湖畔へ。

1号さんと2号さん
 1号さんと2号さんも登場。カメラのレンズが曇っているようです。

丘陵
 宗谷岬までは海岸沿いの道です。路肩が広く良い道ですが、多少のアップダウンがあります。宗谷岬に近づくと、なだらかな丘陵地が左手に見え始めます。町が見えたら最北端の地はすぐそこ。

一番乗り
 一番乗りで目的達成!!

撮影待ち
 最北端の碑へは次々と観光客が送りこまれてくるため、記念撮影は大変です。3人そろっての撮影待ち。

撮影成功
 撮影成功!

やはり1号さんと2号さんも登場
 フィナーレと言うことで、やはり1号さんと2号さんも登場。

余韻に浸る
 しばらく余韻に浸ったあと、ゴールの稚内を目指します。

北防波堤ドーム
 稚内に到着。ここは有名でしょう。稚内港の北防波堤ドームです。

豚カツのおいしい店
 豚カツのおいしい店。本日の走行距離は141キロ。総走行距離は2094キロ。思い出してみると、意外にあっさりと着いてしまった気がします…。今日は稚内駅の外で就寝。


帰路
北海道稚内市〜滋賀県近江八幡市

 自転車本体は輪行、その他の荷物は郵便局から送ってもらいました。その後朝一番の特急で札幌へ行き、札幌から苫小牧までは普通電車。

onちゃんのグッズ
 苫小牧の丸井今井で、水曜どうでしょうとonちゃんのグッズを発見。

 苫小牧から敦賀までは新日本海フェリーで。出航が23:50、敦賀着が翌日の20:15ということで、すごく暇です。寝ても寝ても時間が進まない、逆浦島現象。

 やっと敦賀に到着。楽なのも逆にきついですよ、ある意味。敦賀からは電車で近江八幡へ。23時ごろ帰宅。計22日間の長旅でした。もっとたくさん写真撮ればよかったなぁ…


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